『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』光文社新書で書籍化!
- 2022.03.31

2021年に「現代ビジネス」でバズりまくった「映画を早送りで観る人たち」シリーズが、なんと、書籍化されます。『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形』。2022年4月12日発売。しかも光文社新書だよ、あの光文社新書!
ベースは9本のWEB記事ですが、書籍化にあたり大幅加筆・新規章書き下ろし・再構成を施しまして、元原稿の3倍以上、300ページ超のボリュームになりました。実際に倍速視聴をしている大学生や若者、脚本家、メディア業界関係者、マーケティング専門の教授などにがっつり新規取材を敢行。単に書き足したというよりは、「主旋律だけだったピアノソロをフルオーケストラ化し、かつ新規に楽章を増やした」感じですかね。
こんなこと今まで言ったことないんですが、たぶんライターとしての私の代表作になると思います。
以下、あとがきより。
本書は、「消費 」と「鑑賞 」の視点を行き来しながら綴るメディア論であり、コミュニケーション論であり、世代論であり、創作論であり、文化論である。
目次はこちら。



サイゾー連載が書籍化『オトメゴコロスタディーズ フィクションから学ぶ現代女子事情』
- 2022.03.30

「サイゾー」に6年半連載したコラム「オトメゴコロ乱読修行」が『オトメゴコロスタディーズ フィクションから学ぶ現代女子事情』として書籍化、4/15に発売です!(単著が月に2冊も出るなんて、もう俺死ぬんじゃないかな)表紙、超超超超超すてき。めちゃ頬ずりしたい。写真は新進気鋭の写真家・遠藤文香さん。この花の写真がさあ、本の内容と深~いところで符合してて、もう最高of最高。装丁だけで一晩呑める。紙の本バンザイ!
内容は、フィクションに描かれた女性性(オトメゴコロ)を、いち文化系中年男性の立場から分析・研究するというコンセプトのコラム集です。稲田の6年半にわたる女性観の変遷までわかるという誰得な。全仕事の中でもっともリミッターを外して書き続けたガチの魂テキストであり、膿みと煮汁のマリアージュ。毎月が難産でした。私の初単著『セーラームーン世代の社会論』(2015) が女子論のライトサイドなら、本書は確実にダークサイド。かつ私のこっち方面(どっち方面だ)仕事の集大成です。
収録回は厳選し、徹底的かつ偏執的に加筆修正と編集を敢行。女子SPA!や現代ビジネスに寄稿したお気に入りのコラムも何本か収録しました。
でね…すいません、400ページあります(笑)。このご時世、売れない本の2大要素である「コンテンツ評論」×「文字多い」という二重苦なシロモノですが、誰が偉いってさ、こんな本を刊行してくれたサイゾーさんですよ!!よく出した!ありがとうすぎる。
謝辞述べさせてください。 連載を立ち上げ、無名のライターにチャンスを与えてくれた初代担当H氏。キレッキレのサブカル素養とクリティカルな女性視点の導入によって、連載を別次元に進化させてくれた二代目担当T氏。書籍化をさくっと会社に通し、写真家起用の装丁とデザインと編集に超絶手間をかけてくれた三代目担当N氏。編集者が書き手を育てる、その言に偽りなし。みんな!出版文化は死んでないよ!泣いていいよ!!泣いて!!
ちょっと思い出語りします。私、ライターになって初めての署名連載が、某サイトでコラム1本3000円だったんですよ。その時、40歳になるかならないかだったけど、心から嬉しくてね。採算度外視で月2本書いてました。で、その1年後にサイゾーPremiumでオトメゴコロ乱読修行が始まったんですけど(のち紙に移行)、たいして変わんない文字数のコラムなのに原稿料が一気にウン倍になったんですよ。3000円から、一気に。泣いたね。マジで泣いた。その時の感動と感謝は今でも忘れない。今でもはっっっきり思い出せる。あれは福音だった。フリーランスでやってけると確信した瞬間。そっから始まった連載がね、今回1冊にまとまったわけです。感無量って1000回言っても足りない。
届け、この想い。いろんな人に!




「ジャーロ No.81」の「ミステリーファンに贈るドキュメンタリー入門」は森達也の『FAKE』
- 2022.03.25
電子雑誌「ジャーロ」No.81に掲載の連載「ミステリーファンに贈るドキュメンタリー入門」は、森達也監督が佐村河内守を超いじわるに密着した『FAKE』を取り上げました。

同作で森が仕掛けた巧妙な「罠」を解説するとともに、撮影者が被写体に関与するのはアリかナシかというドキュメンタリーが宿命的に孕んでいる問題を、「シュレディンガーの猫」と絡めて考察しました。もし関与が許されるならば、それは大きな意味での「やらせ」なのか?といった話。

こういう話はそこそこ高い解像度で説明する必要があるので、少ない文字数のコラムではやりにくいんですけど、その点「ジャーロ」は8000字(超)も書かせてくれる太っ腹。ありがとうございます!
新作レビューは12月に発売された森達也のTVドキュメンタリー集DVD。90年代に作られた放送禁止歌とかミゼットプロレスのやつ。待望の初パッケージ化。クッソ面白いです。

*なお「ミステリーファンに贈るドキュメンタリー入門」は、「ジャーロ」のエッセイ・評論・コラム、マンガ部分だけを抜き出したお試し版「ジャーロ dash」で無料で読めます。
団地団メンバー佐藤大さんにガチでインタビューしました――『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』
- 2022.03.20
『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』の脚本を担当した佐藤大さんにインタビューさせていただきました。前編はあの大名作をなぜ“改変”したのか? 後編は『ドラえもん』という作品の普遍的魅力を「落語」というキーワードで語っていただいたほか、「大長編ドラの傑作、初期に集中してる問題」についても突っ込んだ話を。
【前編】「のび太の宇宙小戦争」原作をリメイクした意味
現代にも刺さる「映画ドラえもん」最新作の魅力
【後編】「ドラえもん」が50年以上愛され続ける納得理由
藤子・F・不二雄と立川談志、その意外な共通点
「この映画宣伝がすごい!2021」に登壇します
- 2022.03.10
【登壇します】今年もこの季節がやってきました。1年間の映画…じゃなくて「映画宣伝」を振り返る唯一無二のトークイベント「この映画宣伝がすごい!」。3月19日(土)19時よりオンライン開催いたします。
ビニールタッキー×稲田豊史×杉山すぴ豊
「この映画宣伝がすごい! 2021 ~アカデミー賞も間近だけど、こっちはこっちで盛り上がれ!」
https://bookandbeer.com/event/20220319_eigasenden/
プレゼンターは映画宣伝ウォッチャーのビニールタッキーさん。彼がベストテン形式で2021年のおもしろ映画宣伝を振り返り、アメキャラ系ライター・杉山すぴ豊さんとわたくし稲田が、がんがん合いの手を入れたり勝手な話をするという。2015年度から毎年開催されていて、私は2019年度から参戦しています。
名だたる映画宣伝マンが毎年こっそり楽しみにしているとか、いないとか。映画ファンのみならず映画宣伝界隈の皆様(って私がいつもお世話になってる方々ですが)も、お時間ございましたらぜひ。私のしゃべりはともかく、ビニールタッキーさんのプレゼンはマ・ジ・でおもしろいですし、映画産業に色々な意味で逆風が吹いている今だからこそ、参考になることが山ほどあると思いますので!
『ぼくたちの離婚』が『痛快!明石家電視台』で紹介されました
- 2022.03.08
2022/3/7放送の「痛快!明石家電視台」(MBS)でコミック版『ぼくたちの離婚』が紹介されました。マンガバーの女性店長がホトちゃん(最近相方と離別した)にオススメするマンガ、ということで。ありがたい!






『Twitter発 写真が好きだ。』にコラムを寄稿しました
- 2022.02.25
Twitterで人気の写真家さんたちのアンソロジー作品集『Twitter発 写真が好きだ。』にコラムを寄稿しました。題して「SNS写真に見るアニメの影響力」。

彼らに影響を受けた作品を聞くと、少なからず「ジブリ作品」「新海作品」『となりのトトロ』が挙がってくるんですよね。実際アニメ作品の背景っぽい写真も多いんです。アニメが実景を模すのではなく、実景を切り取る写真がアニメを模す――。よくよく考えるとすごい倒錯ですが、そうなった背景を自分なりに考察してみました。
コラムは掲載作家の方々にもすこぶる評判がよかった(担当編集者・談)とのこと。これは嬉しい!
団地団公式サイトオープン&ポッドキャスト「ラジオ団地団」スタート!
- 2022.02.23
私が参加しているトークユニット・団地団の公式サイトがオープンしました! 今後イベント登壇情報などはこちらに集約していきます。
●団地団公式サイト「団地団RELATED」
https://danchidan.wordpress.com/

そして、ポッドキャスト「ラジオ団地団」が配信開始されました!
●ポッドキャスト「ラジオ団地団」
【Spotify】
https://open.spotify.com/episode/6zeJa2DGnLBCW6Cj0NCN6p
【Apple podcast】
https://podcasts.apple.com/us/podcast/ラジオ団地団/id1611277965

毎回6名の団地団メンバーのうち2人が集まり、テーマを決めてトーク。いつものイベントでは大人数で長〜い話をしがちな我々ですが、個別テーマの深堀りや組み合わせの妙が出せればなと。
第1回は、私と佐藤大さん。これを聞くだけで団地団の歴史11年ちょっとが全部わかる保存版イントロダクション回です。まずはSpotifyで。追って別のサービスでも聞けるようになります。
今後は月に2回程度配信(できたらいいな)。ゆるーくいきます。
なおサイト作成、ポッドキャストのディレクションや配信まわりはすべて速水さんです。すげえ!
「ミステリーファンに贈るドキュメンタリー入門」がWEBでも読めるようになりました
- 2022.02.19
「ジャーロ」誌で新連載が始まった稲田の「ミステリーファンに贈るドキュメンタリー入門」がWEBでも読めるようになりました。連載トップ画面はこちら→●。今後も「ジャーロ」の刊行(奇数月第4金曜日)から少し間をあけて順次こちらに配信していきます。

連載趣旨の詳細はこちら→●
新連載!「ジャーロ」で「ミステリーファンに贈るドキュメンタリー入門」スタート
- 2022.01.29

シネフィル(映画狂・映画通)じゃない人向けに、ドキュメンタリーの楽しみ方を指南する連載を、光文社の隔月刊ミステリー雑誌「ジャーロ」No.80からスタートします! 題して「ミステリーファンに贈るドキュメンタリー入門」。毎回1本のドキュメンタリー作品(映画、配信シリーズ等問わず)を「教材」として取り上げ、ドキュメンタリーというものの悪魔的・麻薬的なクッソ面白さを、私なりの視点で解説するコラムです。
いいですか皆さん、「ジャーロ」ですよ! 「EQ」の流れを汲む由緒正しきミステリー文芸誌の! 今は隔月刊の電子雑誌なんですけど、今号(No.80)からリニューアルされて、小説以外にエッセイや評論やマンガもスタート。その布陣に入らせていただきました。
注意していただきたいのは、いわゆる「古今東西のドキュメンタリーの名作を順番に紹介する連載」ではないということ。私のなかでどーーうしても皆さんに伝えたい「ドキュメンタリーの面白さ」というものがたくさんありまして、それを端から順に解説するのにもっとも適した「教材」は何だろう?という観点で毎回の作品を選びます。
で、第1講というか第1回の教材はNetflix作品『アメリカン・マーダー 一家殺害事件の実録』。これはもう、絶対に連載ド頭で言っておかなきゃと決めていた「ドキュメンタリーは決して“中立”ではなく、恣意と主観の産物である」を最高に下世話な形で映像化したシロモノでして。関連して、技術の進化がドキュメンタリーのありよう変えたみたいな話も。記録媒体がフィルムやテープからデジタルビデオになったことで「回しっぱなしOK」になった、とか。



「入門」と謳っているだけに長期にわたる「連続講義」を意識しています。決してシネフィル向きではなく、市民大学のカジュアルな一般教養のイメージ。
何が楽しいってね。WEB記事に求められがちな短期的な話題性や時事性、過剰な口当たりの良さ、バズる仕掛けなどを一っっっ切考えなくてもよい遊び場を与えられたことです。存分に遊び倒してやりますよ。フフフのフ。だから、第1回からいきなり8000字あります(笑)。
あと、講義とは別に新作1本を1000字弱のショートコラムでも取り上げます。今回は12月に公開された『クナシリ』。外国人監督が撮る日本絡みの政治問題って、もうそれだけでドキドキするよねえ。
ちなみに「ジャーロ」は電子雑誌です。↑の写真に文芸誌っぽい誌面が写っているのは、執筆者には特別に「掲載誌」が紙で送られてくるから。
なお、私の連載部分を含むエッセイや評論パートは「ジャーロ」の試し読み版「ジャーロ dash」にて無料で読めます。こちら↓


