7月29日、幻冬舎でエリー・ウォーノックさんと対談イベント開催

  • 2026.05.22

元ウォールストリートジャーナル東京支局特派員、エリー・ウォーノックさんと、かなりおもしろそうな対談イベントをやります。しかも幻冬舎本社で!

 

●稲田豊史×エリー・ウォーノック「本が読まれないのは日本だけ?~読書と文章をめぐる欧米との比較~」
https://www.gentosha.jp/article/29135/

 

〈国籍と母語の異なる書き手同士〉だからこそ話せる話をします。「本」「テキスト」「書くこと」「読むこと」に何かしらの興味がある方はもちろん、何かに行き詰まってる出版関係者にとっては値千金のヒント満載だと思います!

 

・日米英の出版文化の違いや共通点
・米英ではどんな本が売れ線なのか
・「若い人が紙の本に回帰」は本当?
・テキストから動画シフトは欧米でも同じ?
・英語と日本語、言語特性的にAI要約に向いてるのは? AIが人間の文章力を代替しやすいのはどっち?
・インタビュー原稿のまとめ方、日本のメディアとエリーさん(WSJスタイル?)とで根本的に違う気がするが…

 

今ぱっと思いつく、私からエリーさんに振ってみたい話題はこんな感じ。

 

で、今回一番大事なのは、

「エリーさん=鈴木綾さん」

だということです。鈴木綾さんというのは、幻冬舎プラスで「月が綺麗ですね 綾の倫敦日記」(https://gentosha.jp/series/tukigakireidesune/)を連載していた方で、私も過去に何本か読んだことがあるエッセイなんですけど、てっきり「ロンドン在住の日本人女性」だと思い込んでました!というか読者の大半はそう思ってたと思います。

いやだって普通に、かなり流暢で美しい日本語文章なので。あえて素性を隠しての連載だったわけですが、このたび新刊(ひらりささんとの往復書簡 https://gentosha.jp/series/romanceandimmature/)が出るタイミングで、晴れて「正体」を明かしたというわけです。

 

【対談イベントに至る経緯】
ある日、「ライター兼ジャーナリストのウォーノック・エリーです」という日本語のメールが届きまして。AIをテーマにした英語のニュースレターに、『本を読めなくなった人たち』に関するインタビュー記事を載せたいとのこと。欧米の方が拙著をどう読んだのかとても興味が湧いたので、受けました。

取材はロンドンからリモートで。まずは日本語があまりにも完璧なことにびっくり。欧米で英訳されてない本を完読されたわけですから当然といえば当然なのですが、それにしても…。当たり前ですが「外国の方向けに言い回しを優しく」などという配慮は1ミクロンも必要ありませんでした。

あがってきた原稿がまた最高でした。Gemini翻訳に頼りましたが、単純なQ&A形式とは一線を画す、端正で美しい「読ませる」構成。匂い立つインテリジェンス。いいなあ、こういうインタビュー原稿書きたいなあ、なんて嫉妬したくらい。本人の許可をとって和訳したものをXの「記事」に載せたのでぜひ読んでください。

 

●和訳
https://x.com/Yutaka_Kasuga/status/2040443849252986950
●ニュースレター原文
https://eleanot.es/p/the-people-who-can-no-longer-read

 

今までに『本読め』で受けたインタビューの原稿の中では一番気に入ってます。英語圏に本の翻訳権を売る際には、ニュースサイトの原文を漏れなく添付したい。

で、驚いたのはそのあと。

インタビュー後のメールやり取り時に「実は日本語でペンネームで本やコラムを書いておりまして」とあり、え?と思って添付の記事を見てみると…この連載読んだことあるぞ!? 鈴木綾がエリーさん!? ていうか鈴木綾って日本人じゃなかったの!?

「7月に新刊が出るので来日します」とのことだったので、「もし時間あったらお会いして、取材時に盛り上がった欧米と日本の読書事情の違いなどについて情報交換させてください」と私から返信。

その後、エリーさんの担当編集さんが私のよく知ってる幻冬舎の竹村優子さんであることが判明し、あれよあれよという間にイベントが企画され、今に至ります。