単著新刊『ドラがたり――のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』2017.3.4発売!

  • 2017.02.14

 

2017年3月4日、1年9ヵ月ぶり2冊目の単著が出ます! 宇野常寛さん主宰「PLANETS」のメルマガ連載原稿にどっさり加筆・修正・追加章を加えた渾身の300ページ超!

 

『ドラがたり――のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』
(PLANETS刊/1,800円+税)

 

前著『セーラームーン世代の社会論』ですこ~し言及した「のび太系男子(≒3、40代文化系男子≒稲田)」の世代論を中心に、彼らのトホホ思想形成に一役買った国民的作品『ドラえもん』とFイズムの(主に)暗黒面を、愛情たっぷりに語らせていただきました。

 

書籍の編集は中川大地さん(『東京スカイツリー論』『現代ゲーム全史 文明の遊戯史観から』)、装丁・本文デザインは池田明季哉さん。いずれも神仕事っぷりがすごい。

 

日本のマンガ評論界に一石を投じよう…などという気は一切、毛頭ございませんので、クソかわいい猫の表紙につられてお気軽に手に取っていただければ幸いです。内容はこちらの章タイトル列記で雰囲気が伝わるかと。

 

第1章 あなたの知らない『ドラえもん』
第2章 のび太系男子の闇【前編】 正当化される「ぐうたら」
第3章 のび太系男子の闇【中編】 低位安定の志
第4章 のび太系男子の闇【後編】 ホモソーと少年の心
第5章 ふたりのファム・ファタール【前編】 しずかとジャイ子
第6章 ふたりのファム・ファタール【後編】 運命の女と悲運の女
第7章 「世界」を改変する道具たち
補章1 「未来デパート」としてのGoogle社
第8章 大長編考【前編】 ふたつの「ドラえもんコード」
第9章 大長編考【後編】 リメイク問題とオリジナル問題
補章2 「神7」の恐怖
第10章 鋭い社会批評、説教臭いエコロジー
第11章 土地とカネの物語
第12章 反戦・冷戦・核・原発
第13章 『ドラえもん』のルーツ/偉大なる縮小再生産
最終章 人生はチョコレートの箱